ヒロカズの読書日記

このブログは、読書したことから、考えたことを書いていくブログです

お散歩効果の偉大さについて

 新しいことを始めるのには不安が伴う。
 結果を残したいという気持ちが焦りに変わってしまってはうまく仕事がはかどらない。
 
 この状態を抜け出すのに一番いい方法はリラックスできる時間を持つことだ。
 僕の場合はとにかく歩く、という方法を採用している。
 歩くことには気分をリフレッシュさせてくれる効果がある。

 目的地を決めて歩き出すとしても、そのことだけに集中するとせっかくのお散歩効果がうまく発揮されてくれない。「お散歩効果」とは歩きながら心の中が動き出す効果を言う。

 お散歩効果の偉大さは、部屋の中にいて凝り固まった気持ちのだまを一旦脇へ置き、空気を吸い込んで、全てを忘れさせてくれる外の景色を楽しむことから発揮される。いつもの見慣れた風景が、煮詰まった気持ちのだまにはすごく新鮮に感じられるものだ。

 人間はそこにある景色をありのままに見ているわけではない。いつも自分の気持ちと対比させてそこにある景色から自分の心の状態を推し測っているだけだ。騒がしい心にはなんのことない住宅街の光景がはっとさせられるほど嬉しいものに映る。平凡な家の佇まいは驚くほど落ち着いて見えるからだ。

 騒がしい都心部にはない落ち着きのようなものが、こうした住宅街にはある。何かを考える作業に没頭した後にはこうした静かな光景が心の冷却剤となってくれる。

 お散歩効果の偉大さはそれだけではない。我々が日々暮らしている中で気づかなかった感情に気づかせてくれるのもお散歩効果の偉大さだ。

 歩くことには気持ちを整理する効果があるようだ。普段の生活の中で埋もれていた感情がふと芽を出すように発見されたときの喜びには筆舌に尽くしがたいものがある。僕はこうした喜びを発見すべく、日々、お散歩効果を研究している。