ヒロカズの読書日記

このブログは、読書したことから、考えたことを書いていくブログです

noteの有料コンテンツを買わねばならない理由と本屋で売ってる本を買わねばならない理由の違いと情報の価値について

 noteの有料コンテンツの未来について考えた。
 情報の価値について深く理解するために、従来の本屋で販売されている書籍と、noteの有料コンテンツの違いについて洗い出してみるのは有益なのではないかと思う。
 簡単な相違点として、noteの有料コンテンツと、書店に並べられている書籍では、お客さんがそれを「買わねばならない」理由が全く違うと思うのである。
 どういうことかというと、noteの有料コンテンツは、「先を読みたい」ということによって、読者に購入を促すのだが、一般の書籍を読者に購入させている理由は、主に、そういった好奇心の領域の問題ではないのである。
 簡単に考えて、一般の書店ではお試し読みが推奨されており、本の内容は基本的にどこでも読み放題だ。それにも関わらず、その書籍を購入したい、と思うのは、それがすぐにその場で「読み切れない」からである。
一般の書籍の場合、購入を促す直接の力となっている大事な要素として、書籍そのもののボリュームという要素がある。このボリュームというのは、量、質、両面からのものだ。
 書籍というものを語る上で非常に重要な利点とされている「コストパフォーマンス」というものがある。
 たった100円の古本で買った文庫本が、数時間の娯楽として成立しうるアレである。
 これが成立するのはなぜなのだろうか?
 ここにこそ、書籍というものの持つマジックがあると考えられる。
 書籍というものは、逆説的なようだが、咀嚼に時間がかかるものだから売れているのである。
 さて、この咀嚼に時間がかかるという性質が書籍の最大の利点であるとしたら、noteの有料コンテンツはその逆を行くしかない。つまり、いかに食べにくいものを食べやすく調理したか、という価値観である。
 noteの投稿分量が少ないことからして、できるだけ咀嚼しやすいものを短時間で読めるように提供する、というのがnote有料販売のコツかも知れない。
 いずれにせよ、情報というものの価値が書籍とnoteの有料販売では全く違っている。